封鎖のガザ 新型感染者ゼロ
【ガザ地区(パレスチナ自治区)前田英司】新型インフルエンザが各地で猛威を振るう中、イスラエル、エジプトに境界を閉ざされたガザ地区では21日現在、一人の感染者も出ていない。厳しい通行制限がインフルエンザ襲来を阻んでいるとみられ、医療関係者は「封鎖がもたらした恩恵」と、皮肉をこめて分析している。 「救急車の手配や隔離病室の確保など、備えは万全だ」。ガザ南部のエジプト境界にあるラファ検問所で、衛生責任者のハマド医師が強調した。検問所が開くのは約40日ごとに3日間だけだが、トルコの支援で熱探知カメラを導入して警戒を続ける。一方、ガザ北部のイスラエル境界にあるエレズ検問所でも、仮設のプレハブに医師が常駐して通行者を問診している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091121-00000034-maip-int