ノーベル平和賞を受賞=核廃絶推進に決意示す-オバマ米大統領
【オスロ時事】2009年のノーベル平和賞授賞式が10日午後(日本時間同日夜)、ノルウェーのオスロ市庁舎で開かれ、「核兵器なき世界」の理念追求や米外交の変革を評価されたオバマ米大統領に記念メダルと賞金1000万スウェーデンクローナ(約1億2400万円)が贈られた。同大統領は授賞式に先立ち、「世界の平和と安全に重要な道を突き進む」と決意を表明した。 現職の米大統領がノーベル平和賞を授与されたのは、1906年のセオドア・ルーズベルト、19年のウッドロー・ウィルソンに続き、90年ぶり3人目。さらに、二つの戦争を抱える「戦時」大統領でありながら、約9カ月という最短在任期間で受賞した点でも極めて異例で、論議を呼ぶ平和賞となった。 オバマ大統領は10日、ノルウェーのストルテンベルグ首相との共同記者会見で、米国と世界の平和に不可欠な道を進むことが「わたしの責務だ」として、核廃絶構想や気候変動、テロ対策、途上国開発などに取り組む決意を強調。時期尚早の受賞との批判に対し「そうした責務に成功すれば批判は収まるだろう。懸念していない」と述べた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091210-00000194-jij-int