アルコール:紙から精製、殺菌効果 東岡山工高の生徒が研究 /岡山
◇消毒薬などに転用できれば 県立東岡山工業高校(中区土田)の工業化学科が紙くずから作ったアルコールにカビの殺菌効果があることを、同科の生徒たちが研究を続けて突き止めた。「紙が原料なのに効果があるのか」と半信半疑だった生徒たち。思わぬ効果に「インフルエンザ予防の消毒薬などに転用できれば」と、さらなる改良に取り組んでいる。【石井尚】 同校は07年、県教委から環境教育推進校の指定を受けた。授業に資源リサイクル推進などの内容を盛り込み、環境教育に力を入れている。その一環としてシュレッダーで破砕した紙くずの有効利用に着目、紙から燃料用のバイオエタノールを精製するなどの事業を手がけてきた。 今年同校では、新型インフルエンザの流行で一時、市販のアルコール消毒液が不足する事態が発生。そこで、同科の内田範政教諭を中心に「自作アルコールを消毒液として使えないか」と、消毒用アルコールへの転用研究を10月から始めた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091222-00000225-mailo-l33